2月15日放送「ウーマンラッシュアワー村本大輔のオールナイトニッポン」より。
日本テレビ『ヒルナンデス!』の「自宅拝見!売れてる芸能人のビフォーアフター」に出演した村本大輔。その話題から過去に苦しかった生活の話を披露。そして、なぜ今の自宅を公開するかについての持論を展開した。
村本大輔:
僕が今回、自宅公開に声かけていただいたのは、今ちょっとでもいいとこ住んで、いい服着て、いいもの食べてとかみたいな事をしたいんですよ。何故かというと貧乏時代がとにかく長かった。芸人やってて。芸歴16年くらいですけど、昔住んでたマンションは3万のとこですからね。
そこに何年も住んでて、トタンの屋根のところで、4階立ての4階で3畳半か4畳無いくらい。夏になったらトタン1枚やから日が差してきてめちゃめちゃ暑いんですよ。カーテン買う金無かったから窓にゴミ袋を貼ってたんですよ。
それくらいお笑いやるんやったら、バイトをなるべく減らして、ネタ合わせとかに使って。地元とかに帰ったら同級生はいいとこに就職してたりして、いい車乗って、奥さんとかいて「海外旅行言ってきた」とかそんな話をしてるわけですよ。弟とかでも働いてますから「車何買いかえよう」とかそういう話をするわけですよ。
もしかしたらそういう生活が一生続くかも分からない。その中でお笑いに時間使い続けて、一獲千金。たまたまラッキーパンチと言いましょう。当てた。お金入って来た。だからガッと使ったりしないと、あの頃の自分に夢が無いんですよね。あの頃に耐えていた自分が報われない気がするんですよ。
「おい!あの頃の俺。売れてテレビ出たらこんなことも出来るんやで」ってみたいな。そういうのがあるから僕はどんどん言っていったりしていきたいなと。その為にはバックボーンちゃんと言わないと。自慢じゃないぞと。
僕が言いたいのは自慢じゃなくてイチかバチか、頑張ったらこんな稼げるんだぞって事を言いたいんですけど、でも芸人って一発屋の人が堕ちた時に「今は金無いけど、昔こんなでした」って言うじゃないですか。稼いでる時に言ったら、嫌味になって笑えなくなるっていうんですよね。可愛げ無くなって、おばちゃんとかに嫌われたりするって言ってみんな言わないですよ。どんなこと住んでるとか。
でも人間はやったら、こんな3万で、学生時代苛められてたようなやつでも15年間頑張ったら出来たんだよっていう、お笑いじゃなくても他の仕事でもそうだよという、そういう風に示していかないと夢ないじゃないですか。
正直こんなのもいつまで続くか分からないですよ。毎回、毎年「まだ続いてたんや。ラッキー」って思ってますよ。だからいつ売れなくなってもいいように、こんだけやっても無理やったっていう為にもライブを『大演説』って自分でやって、ラジオのトークだけで一生懸命2時間やって、もし売れなくなってもこれだけやったから後悔ないって気持ちでやりたいじゃないですか。
でもそれを良しとしない文化も・・・これがネットニュースになって「村本こんだけ稼いでる」ってなったら、その部分だけ見たら「うわ、最低。自慢」ってなるじゃないですか。世の中の人は。
でもこのラジオとか聴いてくれる人は分かってくれるじゃないですか。全貌を聞いたら。だから僕は言っていくべきじゃないかなって。だからなるべく「ちゃんと貧しかったとこも使ってくださいよ」ってスタッフさんに言って、ちゃんと使ってくれてありがたい事に、やってくれたんですけど。