3月12日放送、ニッポン放送『伊集院光のタネ』より。
先日急逝した声優のTARAKOについて、伊集院光が思い出を語った。『ちびまる子ちゃん』の原作者・さくらももこの思い出を絡め、二人に対する想いを明かした。
伊集院光：週末、立て続けに日本アニメ界の大事な人が天国に行かれて、既に亡くなられていて発表になったってことなんです。僕は鳥山明さんは読んで育ちましたけど、ご本人にお会いしたことは一度もなくて、何かどっちかっていうとは、「日本のアニメ界の大切な人が」っていう感じなんですけど。
TARAKOさんはちょっと思い入れがっていうか、僕ね『ちびまる子ちゃん』に伊集院光がアニメ化されて出たことがあるんです。僕あの…何年前かな。コロナ禍の2021年の3月に放送された『ちびまる子ちゃん』のスペシャルの回でちびまる子ちゃんと伊集院光が一緒にラジオをやるっていう回があって、そんときにちょっとややこしいけどTARAKOさんとお会いしてて。
明るくて元気であのまんまの人で、3月放送なんですけど、その前の年の僕の誕生日に、アフレコっていうかあれ、アフレコの逆なんていうの…最初に自由に喋ったのに後で絵をつけてもらうって感じだったんだよね。お喋りさしてもらって、収録終わった後、ハッピーバースデーをもう思いっきり一生懸命歌ってもらって、なんかこう、TARAKOさんにお祝いされている嬉しさと、まるちゃんにお祝いされている嬉しさみたいなあって、元気の塊みたい人でね。
これさらにややこしい話になるんですけど、僕がその前にもう何十年も前にニッポン放送で『Oh!デカナイト』ってのをやってる頃に、さくらももこさん、漫画家のさくらももこさんのオールナイトニッポンが1年間だけあって、こんときにも、さくらももこさんにもよくお会いしたし、それからこの番組にゲストにTARAKOさんが出て、もう全くほぼ同じ声で喋るとか、それがあって、僕はニッポン放送離れて、さくらももこさんもオールナイトニッポン終わってラジオやらなくなって。
その間何つうのかな。、その2人の共演をよく聞いてるから、アニメ見てると何か2人で1人になっちゃって。だから、さくらももこさんも惜しい方を…なんか天国っていうのは、いい人を早く連れちゃうもんでね、さくらももこさんが亡くなったときに、何となく喪失感がなかったのは、TARAKOさんがずっと『ちびまる子ちゃん』を続けてるから。
そうすると今回、TARAKOさんが亡くなったことで、初めて「さくらももこさんももういなくなっちゃうんだ」っていうか、同時に失った感じみたいのが、僕にはちょっとありますね。思うとこいっぱいありますけれどもね、TARAKOさんそれから今更ですけど、さくらももこさんのご冥福をお祈りします。