4月10日放送TBSラジオ「伊集院光とらじおと」より。
都のプロジェクトチームが築地の改修案を提出、意見交換の場で紛糾している事等から、伊集院光がもう少し冷静に検討出来る発表の仕方は無かったのかと指摘。このままでは関係者がより仲悪くなると懸念した。
伊集院光：
築地市場、豊洲市場の問題なんですけども、今回は築地のまま豊洲に行かず、築地を整備した方がかなり大幅に安くつくんじゃないかっていう意見交換の中で説明をしたんですけど。僕ね、これってどうなの？って思うのは、「試算してこうだった」っていうデータが出る、色々選択肢があるのは結構なんですけど、こんな事大々的に言ったら、みんなそうしたいと思う人いっぱいできると思うんです。
安田美香：
はい。
伊集院光：
それでいて、翻弄される人達の事を考えると、もうちょっと冷静な、両方キチンと比べられるような発表の仕方はないのかって思うのは、そりゃずーっとやってきた築地にみんな愛着ありますよ。あって、それでも移動するしか仕方ないんだって移動するのを決めた人、移転するのを決めた人とか、それでもまだわだかまりある人、色んな人がいる中で、「こっちも得です」「こっちでもいいんです」みたいな話を具体的に大きい声で言われちゃうとね、何とか築地の人達が翻弄されて、グチュグチュになっちゃうじゃんって思うんですよね。
中村尚登：
はい。
伊集院光：
「そりゃ築地でいいんなら、築地の方がいいですよ」っていう人と、自分のずーっと生きてきたベースを変えてまで、「築地はダメなんだ。豊洲に行くしか無いんだ」ってやっと切り替えた人のいる中で、俺もうちょっと穏やかな発表の仕方とか、冷静に検討できるような発表の仕方は無いのかなって思うんですけど。
中村尚登：
要は小池さんが最終判断をする時の材料を与えたっていうような、そういう言い方なわけですよね。
伊集院光：
はいはい。
中村尚登：
だから小池さんが「豊洲しか無いよ」っていうところで判断して豊洲に決めたっていうんじゃなくて、色々ある中から最終的に「こうなったら豊洲しか無いでしょ」っていう言い訳っていったらおかしいんですけど、それにする為に出てきているっていう、そういう見方もあるわけですよ。
伊集院光：
なるほどね。
中村尚登：
実際にこの中には、「金額はこれで可能ですよ」って言ったって、土壌汚染の対策費用とか、環境アセスメントにかかる日数とか入ってないわけですよね。豊洲にしても土壌汚染のところで金がどうなったかって、それが問題になってきたわけなんですから、そこの部分がどれだけ膨れ上がるかも見通しは立たないわけですよね。そういう意味で言うとね。
伊集院光：
これはちょっと市場の関連の人達が気の毒って言い方は他人事で申し訳ないんですけど、でもちょっとこれはより仲悪くなりますよ。みんな。中の関連してる人達で。僕はもうちょっとやり方無かったのかな、発表するにしてもやり方無かったのかなと思ったりはしますけどね。