3月1日放送TBSラジオ「伊集院光とらじおと」より。
『R-1ぐらんぷり2017』でアキラ100%が優勝した事を受け、伊集院光があの芸の醍醐味は生。もはやシルク・ドゥ・ソレイユだと絶賛した。
伊集院光:
『R-1ぐらんぷり』という日本のピン芸人の頂点を極めるを決めると言われている大会が昨日ありまして、個人的にアキラ100%ていうね、素っ裸ですよ。テレビの生放送で素っ裸で、テレビに映っちゃいけない部分をお盆でかくしてるっていう。
吉井歌奈子:
銀色のお盆でね。
伊集院光:
まさかの優勝ですよ。
吉井歌奈子:
ねー!もう伊集院さんの予告が的中!
伊集院光:
いや、僕の予告の本命は、緊張で手が滑ってお盆が転がり落ちて、一生テレビで見る事が無くなるっていう…僕の第一予想だったんですけどね。
吉井歌奈子:
あはははは
伊集院光:
だけどこれから売れると機会が増えてくわけじゃない。これが難しいなと思うのは、たとえば謎掛けで一緒位を風靡したねずっち君とか、腹話術の世界的な天才のいっこく堂とかいるでしょ。
吉井歌奈子:
はいはい。
伊集院光:
彼らの一番の魅力は生なの。例えばいっこく堂君の芸事って編集しようと思えば、下手なディレクターが間違えて音声ずらしたのと一緒の事だから。
吉井歌奈子:
そうかぁ。
伊集院光:
テレビへの信頼で見てもらってるけども、いっこく堂君への信頼で見てもらってるけど、いっこく堂君の芸を生で見た時の、何だかわからない体が震える感じ。面白い上に「僕は今何を見てるんだ」っていう感じ。
吉井歌奈子:
うんうん。
伊集院光:
ねずっち君も、要は考えてる時間を編集しちゃったりとか、今その場で出されたお題を彼が解いているという醍醐味が無くなっちゃうと、魅力がちょっと減るわけですよ。
吉井歌奈子:
なるほど。ライブ感が重要なわけですね。
伊集院光:
そうそう。そうするとアキラ100%に関しても、やっぱ生であるというね…
吉井歌奈子:
あのハラハラ感が、お盆が落ちるかもしれないという…
伊集院光:
凄かったよね。「股間を隠すだけでどんな種類の笑いがあるの?」と思うかもしれませんけど、お盆を股間に起きます。それ以外は一糸まとわぬ姿です。それで向かい合わせに扇風機を置いて、ボタンを強で股間に風を送ります。手を離すと風圧だけでお盆が止まってるんです。
吉井歌奈子:
えーっ!?それが昨日のネタ?
伊集院光:
あ、決勝のやつ見たんだ。一回戦がそれなのよ。
吉井歌奈子:
あ、そうだったんですか。
伊集院光:
しかもそれだけでもみんなドキドキと大笑いなんだけど、イカしてるなと思ったのは、「ここから首振りスイッチを入れます」って言うのね。
吉井歌奈子:
え!?扇風機の?
伊集院光:
扇風機との距離はそのまま、首振りのスピードに合わせてゆっくり移動するっていう…
吉井歌奈子:
ウワー!聞いてるだけでハラハラする。
伊集院光:
シルク・ドゥ・ソレイユですよ。もはややってることは。
吉井歌奈子:
あははははは
伊集院光:
これから売れていくと、生であれする機会増えると思うんですよ。毎回、毎回命懸けっていう(笑)
吉井歌奈子:
もう綱渡りよりドキドキするかも(笑)
伊集院光:
毎回思うんだけど、絶叫マシーンとか色々あるじゃない?ドキドキをエンターテイメントにする為には、ほんの些細な失敗も許されないから、いつかアキラ100%君が、ツルッ…ガランガランガラン!キャー!っていう音とともに、消えていく確立は上がっているという(笑)
吉井歌奈子:
あはははは どう見守っていきましょうね。
伊集院光:
だからみんな早く見てください。早く見ないと服を着てしまいますから(笑)優勝賞金で春物を買うって言ってましたから。