伊集院光、電通女子社員自殺から見える業界にはびこる習慣を指摘…「『物凄く働いちゃってる自慢』みたいなのがはびこってる」

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伊集院光、電通女子社員自殺から見える業界にはびこる習慣を指摘…「『物凄く働いちゃってる自慢』みたいなのがはびこってる」ラジオ芸人の小ネタトーク11月8日放送TBSラジオ『伊集院光とらじおと』より。

女性社員の自殺で電通に強制捜査が入ったというニュースを受け、伊集院光が業界にはびこる「働いてます自慢」を指摘。過酷な労働を自虐的に自慢する事で、精神的に楽になろうという風潮があり、それが長時間労働が当たり前の流れに繋がってると語った。

 

伊集院光:
僕らこの業界にいながら「電通って何なの?」ってよく分かってないところがあって。

上田まりえ:
何か説明が出来ないですよね。どう言ったらいいのか。

伊集院光:
でかい仕事をする時、例えば、CMの契約をいただきました。CMの撮影をしますみたいなところで、「この人がメーカーの方です」「この人がディレクターの人です」って中に必ず「きっと出来る人なんだろうな、この人」っていう…「この人達が今回担当の電通の方です」みたいな人がいて。

上田まりえ:
はい。

伊集院光:
俺のイメージは、「もう胃に穴空いちゃってさ」的な。

上田まりえ:
ははは

伊集院光:
スゲー仕事しちゃってます自慢っていうのが、キャラクターとして似合っちゃうって事はイコール、こういう事も起こっちゃうのかなっていう…電通に限らず、この業界はそういう「物凄く働いちゃってる自慢」みたいなのがはびこってる。

上田まりえ:
そうですね。

伊集院光:
だって『業界コント』として成り立っちゃうぐらい、本当に労働条件の悪さとか、自分が寝てない自慢とかをやる事だから、ましてそれの犠牲者の人いっぱい出てるわけで、どっかで一気にやらないと…しかも僕は見方として曲がってるかもしれないけど、電通をドーンってやる事で、恐らく色んな会社が、トップの力を持ってる企業に強制捜査が入ってるって事で、いよいよ「凄く疲れる程仕事してる自慢」の世の中が終わったって意識をみんなが持つ事は…見せしめ的な事はあるかなと思ったりしますね。

上田まりえ:
はい。

伊集院光:
人間は不自由とか辛いのとかを精神的に楽にしようとして、そこ自体を自慢したりとか、そこ自体に「これはオツなもんだね、粋なもんだね」って強がりを言い始めて、それが世の中に蔓延してくるとそっちが常識になっちゃったりとかしていくっていう傾向があると思うんですけど、この業界、本当に分かりやすい。テレビ・ラジオ業界は「寝てない自慢」をみんなでして、それをゲラゲラ笑いながら、寧ろ定時で仕事する人を「ダメな人」みたいな感じにする事で自分を楽にしていく事は蔓延してはいるので…一回そっち側になった基準を変えていくのは相当難しいですけどね。

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