3月7日放送TBSラジオ「JUNK爆笑問題カーボーイ」より。
トランプ批判の流れにあるハリウッドに対して太田光が持論を展開。太田はコメディアンは茶化しやすいトランプが大統領になった事を喜んでると指摘。更に、いくら批判しても選んだのは自分達だろうと語った。
太田光：
アカデミー賞で皆トランプの事をいじくったりしてんだよ。
田中裕二：
うんうん。
太田光：
そういうとこって、アメリカのコメディアンのいいとこでもあんだけど、俺は正直言ってトランプっていう人が大統領になった時に一番喜んでんのはアメリカのコメディアンじゃないかと思ったね。
田中裕二：
ほうほう
太田光：
ネタにしやすいから。あんなの罵詈雑言言おうがどんだけおちょくろうが、あんな悪役居ないわけですから、まぁやりやすい。
田中裕二：
ネタにはしやすいよね。
太田光：
我々なんかもそうですけど、投票する時に政治家として優秀な人じゃなくて、俺なんかはしくじりそうな奴とか（スタッフ笑）悪い事しそうな奴に投票しますからね。自分のネタがやりやすいようにね。だからトランプなんて一番簡単なんですよ。茶化すのがね。
田中裕二：
うん。
太田光：
アカデミー賞は私もワイドショーなんかでダイジェストで見てたけど、ツイッターで何かおちょくったりさ、メリル・ストリープに「過大評価されている女優がここにいる」とかさ、「その服は娘のイバンカの服ですか」とかさ。
田中裕二：
やってたね。
太田光：
アメリカの政治を茶化すのは面白いなって思ってたけど、それがいかにも良いっていう風潮があるじゃない。誰とは言わないけど。俺、アカデミー賞見てて「相変わらずだな」って思ったのと同時に、「こいつら全然分かってねーな」っていうのもあるんですよ。
田中裕二：
こいつらって誰の事達ですか？
太田光：
馬鹿どもだよ！（一同笑）
田中裕二：
いや、だから誰が馬鹿だっていうんだよ。
太田光：
言ってるコメディアンから、役者から何から、会場で笑ってるやつらから…気持ちよくなってんだけど、言っとくけどトランプ選んだのお前らだからって俺は思うわけね。
田中裕二：
本人は、その人は投票してないとは言ってもね。
太田光：
ハリウッドは相変わらずやってんだとウンザリしたのも半分。アメリカっていつだってそうなんですよ。ああやって政治家茶化しちゃ戦争して、で、反戦映画を撮って、プラトーンや何だかを撮って、またやるんですよ。また戦争すんじゃない。相変わらずの繰り返しでお前ら全然進歩してないなと思ったんですよ。
田中裕二：
なるほどね。
太田光：
あそこにいる連中は「僕はトランプ反対です」ってカッコいい事言ってるよ。「多様性のどうのこうの」とか。でも結局、「お前らの作った映画に何の効力も無かったって事だぞ」っていう事と、「お前らの観客がみんなトランプに投票してんだよ」っていう、そういう事ですよ。