伊集院光、『こち亀』終了で思いを語る…「僕にとっては漫画というものが終わる感じ」

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伊集院光、『こち亀』終了で思いを語る…「僕にとっては漫画というものが終わる感じ」ラジオ芸人の小ネタトーク9月5日放送TBSラジオ「伊集院光とらじおと」より。

週刊少年ジャンプの『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載終了が発表されたニュースを受け、伊集院光が『こち亀』に対する思いを語った。

 

伊集院光:
『こち亀』にはホント思い出があって、1990年くらいに単行本にして60巻ちょっと が出た頃、もう押しも押されもせぬ大人気漫画ですよ。

安田美香:
はい

伊集院光:
『こち亀』の背景のビルとかにちょっとしたギャグを描くんですよ。細かいギャグを。秋本先生の好きなアイドルタレント頑張れとか描いくんですけど、そこに伊集院光って名前が出始めるの。

安田美香:
へーっ

伊集院光:
その頃、僕はほとんどテレビも出てなくて、ラジオを…『オールナイトニッポン』を始めたばかりで。嬉しくて。漫画の一部になったって。で、俺テレビに出てないから顔は出な来ないわけ。その漫画上に。

安田美香:
字だけが。

伊集院光:
これは背景を担当してるアシスタントさんがやってる冗談なのかもしれないけど、こち亀の一部になってるって事が凄い嬉しくて、そしたらある日、秋本治先生が集英社の、多分ジャンプのパーティがあったのだと思うんだけど、「来ませんか」っていう連絡をくれて。

安田美香:
えーっ。ご本人から?

伊集院光:
ご本人から。行ってお会いして、「実は最初はアシスタントが聴き始めたんだけど、みんなで職場で聴いてるんです」って「仕事しながら描いてます」って言われて、「こういう顔なんですね、伊集院さんって」って。

安田美香:
はははは

伊集院光:
逆に言うとね、秋元先生も当時は顔を外に出さない人で、ジャンプの目次のところにえらい男前の似顔絵で描いてあるんですよね。毎回。

中村尚登:
はいはい(笑)

伊集院光:
それで秋本さんに「こういうお顔だったんですか」って(笑)その後「みんなでご飯食べに行きましょう」ってパーティ終わった後ご飯食べに連れていってもらって。

安田美香:
へー

伊集院光:
その後秋元先生のアシスタントと意気投合して、「仕事場行きませんか?」ってアシスタント部屋へ行って、アシスタント部屋で酔っ払って明け方描いた落書きが一ヶ月後の『こち亀』の背景に書いてあるの。

安田美香:
うわー

伊集院光:
あれは、僕とアシスタントの人しか僕の作だとは知らないし、その後は秋元先生の描いた僕の顔もちょっと出るようになって。

安田美香:
なんか遊び心が凄くある作品だったんですね。

中村尚登:
今迄、40年間で休載って一回も無いんですよ。

伊集院光:
これが凄いですよね。何かしらの事情で「作者急病の為」って出るじゃないですか。一度も無いっていう。

安田美香:
はい。

中村尚登:
僕は本田が好きでね。キャラクターとしては。

伊集院光:
はいはい。バイクに乗ると豹変する男。

中村尚登:
本田速人が好きで、両津勘吉よりも。

伊集院光:
サブキャラがみんな強い。それこそ4年に一回、オリンピックの年しか目を覚まさない、ずーっと寝ている日暮刑事とか、割りと知ってる人がその世代、その世代でいっぱいいて、なんかホント懐かしい漫画だし…現役だから懐かしいっていうのもなんだけど。

安田美香:
はい。

伊集院光:
漫画読み始めた時にちょうど始まってるから、なんかひとつ、漫画が終わった感じなのよ。漫画っていうものが。

安田美香:
あー

伊集院光:
ジャンプっていうのはアンケートで人気のある漫画を優遇して、下の漫画はすぐに打ち切られるんだけど、『こち亀』って僕らのイメージじゃずーっと脇役のいぶし銀の、トップ人気にはならないんだけど、絶対終わらないみたいな位置にずーっといて、それが逆にジャンプ引っ張る時期もありますからね、アニメ化したりとかして。

安田美香:
うん。

伊集院光:
だから僕はここで楽しみに切り替えようと思うのは、秋元先生が何を描きたい、次何を描かれるかっていうのがちょっと凄い楽しみだったりしますね。

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