７月１８日放送TBSラジオ「JUNK伊集院光深夜の馬鹿力」より。
テレビ朝日『アメトーーク』の中の『高校野球芸人』が恒例になった事から、伊集院光が若手芸人の中に高校野球に詳しくなる事を売れるキッカケにしようとする流れがあると指摘した。
伊集院光：
この時期、高校野球の予選を観るので飛び回ってるんですけど、何か高校野球が『アメトーーク』スタートで『高校野球芸人』っていうジャンルが出来上がり、これがかなり本格的に若手の高校野球に詳しい子が、どうやら高校野球に詳しくなる事で、売れるキッカケになるじゃねーかってあるらしくて。やたらみんな高校野球を観に行ってる。自分の地元の高校野球とか。
その中に、ギャラクシーのコータロー君。青森出身のコータロー君も元々野球大好きで、元々野球に詳しいわけです。高校野球も好きで詳しいんだけど、ここは高校野球を更に詳しく覚えていくと、自分が売れる事にも繋がるっていうスケベ心も含めて、より一層高校野球を今、勉強してるって言ったらアレだけど…注目して色んなとこに行ってる中で、「青森にスゲーいいピッチャーがいる」って。
八戸工大一高だったか、青森りんご農業…これ星王君ってドカベンに出てくる星王君たいたんですけど（笑）「八戸工大一高にいるピッチャーがとにかく凄い」と。「これが甲子園に出たらすぐ全国区になりますよ」っていう情報をスゲー俺に入れてくるわけ。
要は「伊集院さん一緒に行きませんか」って事なの。「行きませんか」の上にもっと言うと、先輩・後輩で行っちゃえば、金の面倒は見なきゃいけないだろうって事は分かってるから、その辺も含めて強烈に誘ってくるわけ。
俺からしてみると、あまりに芸人内でブームになってくると、俺ひねくれもんだから、「俺、もうそれいいか」ってなっちゃうわけ。女子プロ野球も数年前までスゲー力入れてたんだけど、女子プロ野球が吉本と提携して吉本の芸人さんが試合とかにも来るのよ。来てスゲー盛り上げてんの。
それは良い事なんだけど、向こうはギャラ貰っててやってて、俺、ただ好きでやってるみたいな事と、「それはどっちにとっても良くないよね」みたいな。向こうからすりゃ軽い営業妨害みたいなもんじゃんか。どう考えてもある程度格上のタレントがタダで来るわけだから。それで「何でもしますよ。協力しますよ」って言うわけで。それで女子プロ野球ブームも俺の中で去っちゃって。
高校野球も俺の中で躁うつの分岐点のうつ気味の時に、「ちょっと高校野球、今年入ってない俺がいるな」って。それでもコータロー君が誘ってくれて、「そのピッチャーがスゲーいい」って言う。俺がオフである日曜日に「ちょうどその学校の試合がありますから行きましょう」ってアプローチしてくるわけ。
それじゃ「コータローが言うんだったら行こうか」ってなったら、前の日に雨天順延になり、なんかその人の学校じゃない試合に…（構成作家笑）