矢作が絶賛する『君の膵臓をたべたい』の描写力…「展開が分かっているのに泣いてしまう」

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矢作が絶賛する『君の膵臓をたべたい』の描写力…「展開が分かっているのに泣いてしまう」ラジオ芸人の小ネタトーク5月5日放送「JUNKおぎやはぎのメガネびいき」より。

極楽とんぼの加藤浩次から薦められて、小説『君の膵臓をたべたい』を読んだ矢作兼。加藤が泣いたという話を「だらしない」と思いながら、自分も号泣したという。物語の展開が分かっていながらも泣いてしまうのは、描写がいいからだろうと分析した。

 

矢作兼:
浩次君(加藤浩次)は凄い読書家だから。何でも読むから。

小木博明:
うん。

矢作兼:
大体、飲んだりする時にさ、色んな意味で薦める本があるわけよ。例えば「自分がよく分かんなかったから、読んでみてくんねーか」とか。

小木博明:
あー、はいはい。

矢作兼:
あと、「スゲー面白いから読んでみれば」とか。今回はね、一か月くらい前かな。薦められたのが。『君の膵臓をたべたい』っていう本があって、あれ本屋大賞か何か取ったのかな。いわゆる、若い女の子と男の子、高校生の恋愛の話よ。

小木博明:
うん。

矢作兼:
で、どういう風に言ったかというと、「それを読んで欲しい。俺、いわゆる恋愛の物語を、若者が好きそうな、漫画とかでありそうな、なんだけど涙が止まんねーんだ」って(笑)泣いちゃうって言うのよ。

小木博明:
はははは

鈴木工務店:
へーっ

矢作兼:
だから、「あれをどういう風に思うのか読んでくれねーか」って言われたから、へーって思って、帰ってAmazonで買って、ちょっと置いといて、「あ、読まなきゃ」って思って読んだの。すぐ読めるような本だからさ。

小木博明:
うん。

矢作兼:
浩次君もさ、年取ってさ、随分涙腺が弱くなっちゃってね、だらしねーなと思って、一応俺も読んでみたんだよ。俺、独身だし、子供いないし、 全然感覚違うじゃない。

小木博明:
うん。

矢作兼:
それ、死んじゃう話なんだけどさ、それは言っても大丈夫なの。最初からね。

小木博明:
そっからのストーリーね。

矢作兼:
そう。そいで、「はいはい」とか読んだの。色々ありそうな話と思って、「こういう話か。分かる分かる。浩次君の言ってる意味が分かる」って思って読んでたらさ…まぁ、涙が止まんない(一同笑)

小木博明:
あらぁ、そう。

矢作兼:
もうね。何だろうなぁ。俺がおじさんになって同じように、俺がちょっと前だったら、「こんな子供のね、しゃらくせー」と、こんな高校生の恋愛の話、で、死ぬ…まぁまぁ分かるよくらいの話だと思ったけど、描写の仕方がいいのか、俺が年を取ったのか、加藤浩次も年と取ったのか分かんないけど、ダメだよ。あれ。

小木博明:
もう、泣いて読めないんだ。

矢作兼:
もう恥ずかしいから途中でやめて、一回携帯のゲームするくらいだよ。

鈴木工務店:
はははは

小木博明:
一回、リセットしないと…もう声がでちゃうくらい泣いちゃうんだ。

矢作兼:
もう、やばい、やばい。だからね。そういうの見たいことないし、あれはきっと映画化になるのよ。もしかしたらその話も出てんのかも知らないけど。

小木博明:
うんうん。

矢作兼:
出てないかなぁ。まぁ広瀬すずだろうね。今だったら。

小木博明:
ヒロインは?

矢作兼:
あぁヒロインはね。

小木博明:
あ、そういう感じのなんだ。

鈴木工務店:
どういうところに?

矢作兼:
要はね。

小木博明:
それは言える範囲なの?

矢作兼:
これは最初から、男の子と女の子の恋愛の話なの。恋愛っていうか死ぬまでの話なんだよ。女の子が。最初に女の子がお葬式…男の子の目線なんだけどね。

小木博明:
うん。

矢作兼:
もう、女の子のお葬式の話からなの。

小木博明:
女の子死んじゃったのね。

矢作兼:
そう。っていう最初に話があって、そういう書き出しなのよ。そこから、そもそもその子達がどうやって知り合ってっていう事になっていくのよ。

小木博明:
そこからのね。よくあるある。

矢作兼:
だから、もう途中から「あぁこれかぁ、これが死んで最終的には、残されたみたいなのがあって、これは泣くやつじゃん」と思って読んでるのに、本当に同じ展開なんだけど、ちょっとだけ「あっ」って裏切られたのがあるけど、でも…

小木博明:
そうか、描写か。分かりきってるわけじゃん。

矢作兼:
いや、単純なんだよ、マジで。

小木博明:
でしょ。泣ける本なんだって知ってって読んで、内容もこういう感じねって思いながら読む。

矢作兼:
うん。

小木博明:
でも泣けるってのは描写なのかな。

矢作兼:
だからなんか思うのは、時々人ってさ、色んなものを好きになるよね。ちょっとひねくれたサブカル的なほうがいいと思う時と、王道がいいって思う時があって、結果「王道っていいな」って思っちゃうやつ。

小木博明:
「王道できてくれ、王道できてくれ」って途中思う時あるよね。

矢作兼:
うん。

小木博明:
で、王道から少しズレると「なんだよ」って思う時あるよね。

矢作兼:
あるよね。

小木博明:
王道が気持ちいい時ね。

矢作兼:
そう。ちゃんとしたいい王道。

小木博明:
はぁー

矢作兼:
だからもう…つらいよ。つらい!

小木博明:
つらいが分かんないよ(笑)何?王道がつらいの?何?

矢作兼:
なんかもう悲しくてね。その時代にはもう戻れないでしょ。ホント、高校生のいい話なのよ。純愛っていうかさ。

小木博明:
そういう話なんだ。

鈴木工務店:
せつないのね。

矢作兼:
せつない。せつないよー。

小木博明:
タイタニックでも泣かなかったのに?(一同笑)

矢作兼:
泣くわけないだろ。タイタニックで。

小木博明:
あれも恋愛だよ。いい話だよ。あれって高校生ぐらいの二人でしょ?カップル。それでも泣かないのに、今回これで泣くんだ。

矢作兼:
だから俺、あれを見た事も聞いた事もないのよ。『世界の中心で愛を叫ぶ』

小木博明:
俺もあれ、知らないんだ。内容も。

矢作兼:
多分だよ。ああいう事なんじゃない?

小木博明:
あれも王道だよね。多分。空港か何かで倒れちゃうやつだっけ?女の子が。

矢作兼:
だけど今こうやって『君の膵臓をたべたい』を読んで、スゲー泣いて、スゲーいいって言ってるように聞こえるでしょ。

小木博明:
うん。

矢作兼:
それが恥ずかしい、ちょっと(笑)薦めてるとか思ってほしくないの。だた俺は泣いちゃったって話だけだから。

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