中高年男性を差別してしまう女性。選民意識からの脱却・・・コツコツ努力してまんざらでもない奴になれ!

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中高年男性を差別してしまう女性。選民意識からの脱却・・・コツコツ努力してまんざらでもない奴になれ!ラジオのことば

11月8日『テレフォン人生相談』より。

相談者は55歳女性。中高年以上の男性に嫌悪感を抱いている。しかも“選民意識”があり、学歴や職業で相手を差別してしまう。こんな自分が嫌で、性格を変えたい。
しかも読書すると内容が入ってこず、主人公の名前すら覚えられないくらい集中力に欠ける。
選民意識と読書力の無さが何か関係あるのかもという自己判断から、改善方法を乞うという相談。
大好きな三石由紀子先生との会話に少女のようにはしゃぐも、三石先生の的確なアドバイスに目を覚めさせられる相談者。

パーソナリティ:田中ウルヴェ京
回答者:三石由起子(作家・翻訳家)

田中ウルヴェ京:もしもし、テレフォン人生相談です。

相談者:よろしくお願いいたします。

田中ウルヴェ京:まず年齢からお願いします。

相談者:55歳です。

田中ウルヴェ京:ご結婚はされてますか?

相談者:離婚歴あり。一度。

田中ウルヴェ京:何年前に離婚されてますか?

相談者:18年ぐらい前ですね。

田中ウルヴェ京:お子さんいらっしゃいますか?

相談者:おりません。

田中ウルヴェ京:ではお一人で暮らしてますか?

相談者:はい。

田中ウルヴェ京:分かりました。今日はどのようなご相談でしょうか。

相談者:一言でいうと、自分の欠点を直したいという相談です。

田中ウルヴェ京:どのような欠点があるのでしょうか?

相談者:まず、中高年以上の男性が苦手なんです。

田中ウルヴェ京:中高年以上の男性・・・これは?

相談者:ちょっとこれも、条件がありまして、もうひとつ私の直したい欠点なんですけども、とても選民意識が強いんですね。

田中ウルヴェ京:選民意識ですね。

相談者:はい。学歴や職業で人を判断してしまうと・・・なので中高年以上の男性といっても、高学歴やいわゆる弁護士さん、お医者さんとかそういった男性でしたら大丈夫なんですけども、それ以外と判断してしまう男性に対しては、嫌悪感が出てしまうんですね。

田中ウルヴェ京:はい。

相談者:会社でも自分も中年のくせして、どうも中年の男性が苦手で、避けてしまうということがございます。

田中ウルヴェ京:これは何かご自分で理由は分かってるんですか?

相談者:やはり父を早くに亡くして、父を知らずに男性が年を取るという経過を見ていないので、また男性もそういう中高年と一緒に暮らしたこともないという状態で生活してるので、苦手になってしまったのかなと自分で思っております。

田中ウルヴェ京:何歳の時にお父様は亡くなられてますか?

相談者:2歳半です。

田中ウルヴェ京:お父様が何歳の時でしょう。

相談者:多分父が27だと思います。

田中ウルヴェ京:はい。分かりました。苦手というのはどういう意味でしょうか。もうちょっと具体的に教えてください。

相談者:なんかこう・・・嫌悪感が出てしまうんですよね。生理的に無理みたいな・・・

田中ウルヴェ京:あー、近くに寄りたくないとかそういう・・・

相談者:寄りたくないです!

田中ウルヴェ京:お話もしたくないという。

相談者:したくないです!

田中ウルヴェ京:で、これはなぜ直したいと思うようになったのでしょうか?

相談者:やはり自分でそういった気持を持ちたくないんですね。寛容になりたい・・・やはり態度に出てしまう時があるので、そうすると相手も分かってしまいますよね。「この人、自分の事嫌いなのかな」っていうのを。不快な気持ちを与えてしまうっていうのも嫌なので、自分もそういった態度を取られたら嫌なので。

田中ウルヴェ京:そうですね。

相談者:やはり人を傷つけてはいけません。いい加減、この性格を直したいと思いまして。

田中ウルヴェ京:でもご自分で今、何も知らない相手なのにっていう事も分かっているのですね。

相談者:はい。

田中ウルヴェ京:でも中高年なだけで(苦笑)、そして学歴というのは、これはどういう意味でしょうか?

相談者:私が高卒なもので、こちらに劣等感を持っております。なので自分が嫌いだから、同じ人も嫌いみたいな。

田中ウルヴェ京:そうすると欠点は先程、「中高年以上の男性が苦手なんだ」そしてそれに付随して「学歴とかそういうものの選民意識というものがあるようだ」とおっしゃってました。

相談者:はい。

田中ウルヴェ京:この2つですか?今日のご相談としては。

相談者:あとまたちょっと違うんですけども、どうしても本が読めない。

田中ウルヴェ京:本が読めない?

相談者:単行本を買って読むと、ちょっと行がずれてしまう。あとすぐ眠くなってしまう。飽きてしまう。主人公とか登場人物が覚えられなかったりしてしまって読めないという事があります。

田中ウルヴェ京:読めると何が良くなるんでしょうか?

相談者:語彙力が増えたりとか、もうちょっと人の気持ちが分かるようになるとかできるかなと・・・

田中ウルヴェ京:分かりました。今日のご相談はご自分の欠点がだいぶ出てきていて、その事を直したいというご相談でよろしいですか?

相談者:はい。

田中ウルヴェ京:分かりました。今日の回答者は三石メソード主宰、作家で翻訳家の三石由起子先生です。

相談者:キャハ♪

田中ウルヴェ京:三石先生お願いします。

三石由起子:なんか今、「キャハ」とか言いませんでした?

相談者:いやもう、すっごっく嬉しくって・・・三石先生、嘘でしょー!みたいな

三石由起子:あ、そうですか(笑)

相談者:ありがとうございます。もう涙が出そうです。

三石由起子:とんでもない(笑)

相談者:嬉しくって。

三石由起子:あのねー、色々聞いてましたけど、もう清々しいですよ。55歳で要するにね、不良の子供もいないし、暴力亭主もいないしさ。

相談者:いないです(笑)

三石由起子:それで55歳にして、「自分の性格直したい」ってのは贅沢な相談じゃありませんか。

相談者:あははは

三石由起子:いや、面白い。

相談者:そう思います。

三石由起子:あのね、中高年以上の男性が苦手。それで学歴・職業で差別してしまう。いいじゃん、別に。

相談者:あ、でも再婚はしたいと思っててね。

三石由起子:あ、そういう事ね。そうかそうか。

相談者:それもあるんですね。私言わなかった・・・ごめんなさい。

三石由起子:じゃ自分の相手としてね、学歴や職業がちょっといい人でなきゃ嫌だって事でしょ?

相談者:嫌だけど自分が見合ってない。それも分かる。

三石由起子:いやいや、だからさ。やっぱ高卒が嫌だっていうのが、あなたの希望なわけで、別にそんなね・・・

相談者:それもあるんですね。私言わなかった・・・ごめんなさい。

三石由起子:そうかそうか。じゃ自分の相手としてね、学歴や職業がちょっといい人でなきゃ嫌だっていうことでしょ?

相談者:嫌だけど自分が見合ってない。それも分かる。

三石由起子:いやいや、だからさ、やっぱ高卒が嫌だっていうのがあなたの希望なわけで、別にそんな事直す必要ないと思いますよ。

相談者:えへへへへ

三石由起子:本当にないと思います。それでね、ただ私が思うのはね、あなたが高卒なんだと、それで高卒の人は駄目だと何で思うかっていうと、あなたが勉強してないからだよ。

相談者:はい。その通りです。

三石由起子:あのね、自分がたとえ高卒でも本当に勉強してる人とか、本当に自信を持って何かを生きてる人は、自分の努力も自分の実力も自分でちゃんと評価できるから、相手にもそういう風に思えるのよ。高卒だろうがなんだろうが、ちゃんと一生懸命生きてきたんだなとか、ちゃんとこの人は知識があるんだなとか、尊敬すべき人なんだなってのが分かるわけ。

相談者:はい。

三石由起子:それを差別するっていうのは、高卒のあなたが怠けてきたからなんだよ。

相談者:はい。

三石由起子:そう、その通りなんですよ。

相談者:はい。

三石由起子:それはだからね、あなたが勉強するっていうかさ、あなた自身を充実させるまでは、その偏見は変わらないよ。

相談者:はい。

三石由起子:だから直したいと思うんであれば、自分を豊かにしていく以外無いんだよね。

相談者:はい。

三石由起子:自分がいい加減な事をやってると「あいつもいい加減な事をやってきたんだろう」って舐めるわけですよ。

相談者:はい。

三石由起子:だからあなたさ、人を傷つけたくないみたいな事言ったじゃない。人間って誰を傷つけるかって言ったら、大事な人を傷つけるんですよ。どうでもいい人っていうのは、傷つけられないんだよね。

相談者:はい。

三石由起子:例えばその辺のおじさんにあなたがどんな悪口を言おうが、55歳のあなたに言われても痛くも痒くもないんですよ。

相談者:あはははは

三石由起子:わかる?自分の好きな人に言われたら傷つくんだけど、あなたに言われても傷つかないんですよ。だからそれは勘違いよ。

相談者:はい。

三石由起子:つまりあなたは自分が傷つく事にすごく敏感なんだと思うよ。

相談者:あー

三石由起子:だからね、自分が不快だなって思われる事はしちゃいかんなみたいな事言うけども、そうじゃなくて、あなた自分がかわいいのよ。自分が不快になりたくないわけだよ。

相談者:はい。

三石由起子:そこが一番大事なんだね。態度に出されるのが嫌なわけよ。あなたが態度に出るのなんて誰も傷ついてないんだからいいんですよ。そんなの。

相談者:はい。

三石由起子:でね、本が読めないって言ったじゃない?

相談者:はい。

三石由起子:本読むのってやっぱり大事だと思う。あなたいいところに気がついてると思う。

相談者:そうなんですか!

三石由起子:やっぱり読書っていうのはね、人格高めますよ。それでね、あなた本読まなくちゃいかんわ!やっぱり。

相談者:はい。

三石由起子:でね、教えますよ。Kindleっつーもんがあるでしょ。

相談者:はいはい。

三石由起子:あれね、ものすごい大きな字になるんだよ。で、1ページ、1ページずつタッチで変わっていくし、ものすごく読みやすいですよ。

相談者:はい。

三石由起子:それとね、まず読む本はね、小学校の中学年用。中学年用っていうのは3年生、4年生ですよ。

相談者:はい。

三石由起子:3,4年生用のものっていうのは、字は大きいし、語彙は単純だし、その中学年用っていうのを端から読破するつもりで読んでいったらいいと思うんだけど、勧めるのはね、伝記がいい、伝記。

相談者:エジソンとかですか?(笑)

三石由起子:そうそう!偉人伝みたいなの。そうすると「ほー」っていうみたいなとこもいっぱいあるし、一日一冊なんか簡単に読めるし、後ろに「お家の方へ」とか「先生へ」とか大人向けのも書いてあるし、それ見ると、「あ、これ読んでみようかな」って思ったりするわけ。

相談者:はい。

三石由起子:それで興味が無いものっていうのは、人からどういう風に勧められたって、中々食いついていけないんだけど、偉人伝ってやっぱり人の一生だから、一日でその人を生きちゃったような錯覚も出来るわけで、百冊くらい読むと人格変わるよ。

相談者:百冊ですか?はい。

三石由起子:だから、読めるから、そんなもん。で、大きな字だしさ、簡単に読めるし、絶対に裏の部分読みたくなるしね。大人だから。

相談者:はい。

三石由起子:そしたら、「え、これじゃぁ調べてみようかな」ってそれだけパソコンで調べたっていいわけだよ。

相談者:はい。

三石由起子:それ百冊やるとね、本って本当に不思議で、ズルズルズルズルと次に読むものが分かってくるの。

相談者:はい。

三石由起子:それとあなた、語彙とかなんとか言うんだったら、やっぱり小学校中学年用のね、ことわざ辞典とかね、今学習まんがみたいなのの面白いのいっぱいあるんだよね。

相談者:はい。

三石由起子:そうすると子供の本でも一個や二個知らない事あるんだよ。「あ、これ何だろう」ってちょっとメモしたりさ、ちょっとパソコンで調べたり、あなたせっかく「性格変えたい」って言ってまで電話してきたんだからね、もう面白いチャンスだと思ってさ、頑張った方がいいよ。

相談者:ドリルとか買います。でも3日やったら飽きる・・・

三石由起子:ほっときゃいいじゃん。別に。

相談者:いいんですか(笑)

三石由起子:宿題でもないし、誰の競争でもないし、そんな馬鹿なことで縛られてなくていいよ。「飽きたら次これいこう」「飽きたら次いこう」でいいと思うんですよ。色んな事、チョコチョコチョコチョコ手を出すと、そのうち面白い事に巡り合うからさ。で、何にもする事が無くなったら、「あ、また伝記読んでみよう」・・・戻るところはさ、小学校中学年用ですよ。必ずそこに戻ると、どんなジャンルでもいけるから。

相談者:はい。

三石由起子:そうやって自分がコツコツと努力をするとね、まんざらでもない奴になるのよ。自分が。本当に(笑)だからそういうチャンスをドンドン増やしていくとね、「学歴や職業がろくでもない中高年の男が嫌い」という発想にならないのよ!

相談者:あはははは 好きになれますかね?

三石由起子:だから自分がまんざらでもない奴に思えてきたらそうなる。だからまずそこじゃない?

相談者:まずは自分ですね。

三石由起子:そう!努力してると「ちょっと私いいんじゃない?」とかさ、「あ、こんな事知らなかったな」っていうのが、やっぱりいっぱいあるから、戻るところは決して高みじゃなくて、小学校中学年用ですよ。

相談者:小学校中学年・・・

三石由起子:そう。これは馬鹿にならないですよ。いいですかね。

相談者:はい。あともうひとついいですか?子供を育ててないので、自分が子供おばさん、成長できてないような・・・

三石由起子:いいじゃん、別に!成長してないんだから。

相談者:いいんですか?子供おばさんのままで。

三石由起子:ままで良くないから、しなさいって言ってんじゃん!小学校中学年。

相談者:分かりました。

三石由起子:一足飛びにはならんって!グズグズやってると自分がまんざらでもないって思うようになるから!一年くらい経つと。

相談者:一年ですね。

三石由起子:ああ、一年ぐらいやってみ!

相談者:この日を境に。

三石由起子:グズグズやるんだよ。

相談者:グズグズですね。

三石由起子:飽きたらほっぽりだしていいです。

相談者:はい。

三石由起子:まんざらでもない自分になろう。

相談者:はい、なります!

三石由起子:がんばってください。

相談者:はい、ありがとうございましたー。

田中ウルヴェ京:いかがでしたか?

相談者:今日から、飽きたらのんびり、チョコチョコ、コツコツとやります。

田中ウルヴェ京:うん、そうですよね。「飽きたら他に移る」こそが継続の一番大事な事です。

相談者:はい。

田中ウルヴェ京:つまり、「飽きたらほっぽりだす」を前提に継続するって事です。

相談者:はい。

田中ウルヴェ京:だから、先生おっしゃったことは「継続しろ」って事ですよね。

相談者:はい、分かりました。

田中ウルヴェ京:50冊、本読んだら、本当に見方変わります。

相談者:はい。

田中ウルヴェ京:自分への見方も、人生の見方も、他人の見方も変わります。そこまでちょっと頑張ってみてください。

相談者:はい、分かりました。頑張ります。今日電話して良かったです。ありがとうございます。

田中ウルヴェ京:でもどうぞ、体もお元気で。

相談者:はい。

田中ウルヴェ京:よろしいですか?

相談者:はい、大丈夫です。ありがとうございましたー。感謝いたします。

田中ウルヴェ京:ありがとうございました。失礼いたします。

相談者:失礼いたしまーす。

 

 

 

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