9月8日放送TBSラジオ「伊集院光とらじおと」より。
『食べログ』の点数の操作疑惑の話題を受け、伊集院光と柴田理恵がグルメサイトを利用し過ぎると自分の中にある『美味しいものレーダー』が退化すると指摘。更にそのレーダーはハズレを引いた経験から成り立ってると語った。
伊集院光:
参考にする人は多いから、公平であってくださいねとは思うんですけど、『食べログ』利用するじゃないですか。我々も。食べログに限らずグルメサイトの「星がいくつありますよ」みたいなの。
柴田理恵:
はい。
伊集院光:
あれを利用し過ぎると、俺らの何か得体の知れない“美味しいものレーダー”が退化するんじゃねーかと。
柴田理恵:
ダメだよね。人間の本能っていうか、私は地方に行って、歩いて「この店は美味い!」って思って見つけるのが得意なんですよ(一同笑)「この飲み屋はいいぞ」とか「これはダメだ」とか。
伊集院光:
なんかさ、デジタルじゃなくて、何だか分かんないけど、初めて前通るのに「あれ?この店美味いんじゃねーか?」っていうのを…
柴田理恵:
そう!それが立派な看板とかそういうのじゃないのよ。値段でもないのよ。「ここは絶対美味いぞ!」って思ったら美味いんですよ。
伊集院光:
あれ、何で見極めてるのか…多分スーパーコンピュータで分析すれば出てくると思うんだけど(笑)不潔はダメだけどボロいのは大丈夫だったりとか。
柴田理恵:
そうそう。いい古さとダメな古さってあるんですよね。汚さと。
伊集院光:
あるある。前通った時にちょっと鼻を通った匂いが…「これは飯に合うな」とか(笑)あの感覚ね。
柴田理恵:
綺麗だったりするからいいってもんでもないのよ。おしゃれな看板だからいいってもんでもないのよ。
伊集院光:
僕思うのがね、あれは何で鍛えられたかって言うと、実はハズレを引いてるからだと思うの。
柴田理恵:
あー
伊集院光:
要するに『食べログ』で凄く上のほうのところばかり行ってると、ハズレは引いてないと思うの。
柴田理恵:
あー
伊集院光:
犬だって蜂に刺されたら、蜂に近づかなくなるのと一緒でさ、俺らも「不味いな」っていうのが蓄積されて出来たと思うから…退化はするね。
柴田理恵:
なるほどね。
伊集院光:
さらにその先の世代は、グルメサイトでの点数の付き方や、コメントの書き方みたいなものの中から、それを感じられる世代が来ると思う。新世代ね。新しいもの全部ダメだって言ってる場合じゃなくて。
柴田理恵:
あー
伊集院光:
俺らからすると本当に地方で、何でもない赤ちょうちんで「ここ絶対美味いぞ」っていうのが…
柴田理恵:
そう!あるのよ。逆に見つけてみて、後で調べて、そしたら「これ当たってた」「ハズレた」っていう…そういうくらいの勝負かけて欲しいな。
有馬隼人:
答え合わせですね。
柴田理恵:
そう!若いなら(笑)
伊集院光:
感覚がおかしくなってくると「あれ?あんなに美味かったのに星1つって事は美味くないのか」って、分けわかんなくなってくるんだろうね(笑)
柴田理恵:
いやいや(笑)あくまでも自分で感じるものですから。美味さは。
伊集院光:
そうですね。自分の中の基準が出来てるとより面白いですよね。