4月28日放送「ラジオビバリー昼ズ」より。
知り合いの落語作家主催の会で、落語をやったナイツ。たまたま客で来ていた松尾貴史にコメントを振ったところ、酔った松尾が土屋伸之のやった噺の解説をはじめ、勢いで一席やってしまったという。土屋はうろ覚えだった噺を松尾に完璧にやられて赤っ恥だったと明かした。
塙宣之:
もう、本当に慣れないですね。
土屋伸之:
お世話になっている落語作家の人がいて
清水ミチコ:
作家の方がいるの?
塙宣之:
落語作家を目指している人がいるんですけど
土屋伸之:
カブラギさんね。その方の落語の会があって
清水ミチコ:
なるほど。主催で、ナイツのお二人にも漫才じゃなくて落語をやってくださいと。
土屋伸之:
やってくださいという事で、やってきましたけど、やっぱり出来ないですね。落語は。
清水ミチコ:
私もそう思う。何て言うんだろう、自分を殺すというか、無にして…
土屋伸之:
恥ずかしさも、物凄くあるし。
塙宣之:
メッチャ恥ずかしいですよ。
土屋伸之:
何より、コンビで普段二人で舞台立つのと、一人で立つのは全然違うんですよね。
清水ミチコ:
全然違うよね。
土屋伸之:
お客さんがずっとこっち観てるじゃないですか。耐えられないんですよ。
塙宣之:
視線がね、二人だと分かれるんですよ。半分になるから。
清水ミチコ:
それに慣れてると、余計そうだろうね。「気まずい」ってなるよね。
塙宣之:
気まずい。あと座ったままなんで、可動範囲が狭いから、何かこう…怖いんですよね。上下どっち見ていいかも、段々目線が合わなくなってきて。いつも前見て漫才やってるので。
清水ミチコ:
そうだよね。
塙宣之:
「あれ?今、どこ向いてたっけな」とか分かんなくなっちゃうんで。
清水ミチコ:
お客さんは多分気にしてないんだろうけど、「今、視線泳いだの分かったよな」とか、何かそんな事感じてね。
土屋伸之:
気になっちゃうんですよ。やってる途中で。
清水ミチコ:
とっても笑わせる事難しそうでした?大丈夫?
塙宣之:
だから、ただ精一杯やり切るだけですね。
清水ミチコ:
とにかくゴールまで?
塙宣之:
はい。
清水ミチコ:
二度とやりませんって顔してますけど(笑)
塙宣之:
小田急線・経堂の駅に『さばのゆ』って居酒屋さんがあって、地域の人が集まってコミニュケーションを取る立ち飲み屋みたいなのがあるじゃないですか。
清水ミチコ:
何か週刊誌で見た事ある。
塙宣之:
そういうとこで、凄いやりやすかったんですよ。そこにいっぱい人が集まって来て、松尾貴史さんいるじゃないですか。キッチュさん。
清水ミチコ:
はいはい。
塙宣之:
松尾貴史さんも週5くらいで『さばのゆ』にいるらしくて、昨日もいたんですよ。
清水ミチコ:
マジで?趣味人(笑)出る側じゃなくて?
塙宣之:
出る側じゃなくて、普通に観に来てて、「なんかやってるな」と思ったら、たまたまコレやってて。せっかくだから終わった後「松尾さんです」って振ったら
土屋伸之:
エンディングで感想を求めてね。
塙宣之:
そしたらメチャクチャ飲んでて、多分変なスイッチ入ってて、松尾さんが。
清水ミチコ:
うん。面白い(笑)
塙宣之:
「エー、あれですね。土屋君がやった落語は『天狗裁き』って噺なんですけど、元々こういう話で」とかメッチャ話だして。
清水ミチコ:
メッチャ話し出した。上手そう。細かそう(笑)
土屋伸之:
俺が本当に苦労して覚えて、全然うろ覚えだったやつが、松尾さんが始めちゃうんですよ。そこで。
塙宣之:
そう。
清水ミチコ:
ちょっと、やめて(笑)
塙宣之:
「元々こういう話なんだよね」って。
土屋伸之:
「天狗様がこうこうで」って、教えてくれよ(笑)
清水ミチコ:
お前が天狗だよ(笑)
土屋伸之:
急に早口でバーっとまくし立てて、3分くらいで一席ギュッと
塙宣之:
やっちゃったの。
清水ミチコ:
はぁ…凄いね
塙宣之:
「本当はこういう話なんです」「ワー!」みたいな。
土屋伸之:
俺、もう隣で赤っ恥ですよ(笑)
塙宣之:
『松尾貴史の会』みたいになっちゃってね。
土屋伸之:
本当に凄かったね。スイッチ入っちゃってね。
清水ミチコ:
長年やってらっしゃるからね。
塙宣之:
松尾さんも、落語をね。