3月26日放送「ナイツのちゃきちゃき大放送」より。
時事ネタを扱うナイツは、ネットニュースからネタを拾う事が多いが、一つの話題から色々とニュースが派生して、ネタを見つけにくい状況だと土屋が語った。塙はネットが普及する前は、本屋に足を運んで情報収集していたという。だからその頃のネタには思い入れがあるが、最近のネタにはそれが無いと明かした。
土屋伸之:
今年に入ってからニュースが凄いじゃないですか。僕等寄席に合わせてワイドショーを見るでしょ。ワイドショーでやってるネタが一番寄席の客ウケするからって。
塙宣之:
うんうん。
土屋伸之:
でも特番の時とかって、若いお客さんが多いから、ネットニュースで。
塙宣之:
ネットニュースね。
土屋伸之:
ネットニュースで最近凄いなと思うのが、枝葉のニュースが凄い多いですよね。
塙宣之:
うんうん。
出水麻衣:
枝葉というと?
土屋伸之:
何か、不倫多いでしょ。今回乙武さんの事とかあったり。
塙宣之:
うん。
土屋伸之:
『不倫をした』『その謝罪をした』『その謝罪に対して芸能界のご意見番のこの人はこう言ってる』とかいうのがズラーっと並ぶから、ネットニュースのトップページに同じ原液を使用した同じ味のニュースが並んじゃうじゃないですか。
出水麻衣:
そーね。
土屋伸之:
だから凄い見つけにくいよね。同じものばかりだったりするから。
塙宣之:
そうなんだよね。だから一回ネットから離れないと難しいよ。だから俺の今の言い間違いのネタが一番最初にイチローのネタだったじゃないですか。
土屋伸之:
はいはい
塙宣之:
その前にナイツってずっと野球漫才やってて、僕がイチローとか野村克也とか王貞治とかがどれくらい凄いのかを語るっていうのだったんですよ。
出水麻衣:
はい。
塙宣之:
それは一切ボケないで、王監督の事を「すばらしいバッターです」…「いや、ボケないのかよ」っていうネタだったんですよ。
出水麻衣:
ふふふ
塙宣之:
それをある日、この熱量のままボケを増やした方が面白いんじゃないかって、全部言い間違いをして形が生まれたんですけど、その前はインターネットがそんなに無かったんですよ。2005年位だったから。
土屋伸之:
うん。
塙宣之:
だから俺、ネタ作るとき、一回一回本屋さんに行って、王貞治に関する本を五冊くらい買って、それを読んでから作ってたのね。
出水麻衣:
へぇーっ
土屋伸之:
ウィキペディアの存在もよく分かってなかったからね。
塙宣之:
ウィキペディアよりも本とかが一番いい。昨日も古本屋にロケに行ったじゃないですか。やっぱ自分で足運んで作ったネタだから思い入れがあるんですよ。
出水麻衣:
なるほどね。
塙宣之:
だから、ここ何年かのネタは何の思い入れもないんだよ。
土屋伸之:
はははは
出水麻衣:
あれ?(笑)
塙宣之:
ネットを拾ってきただけだから。
土屋伸之:
すぐに見つけられちゃうから、資料がね。
塙宣之:
なんだろうな。ネットに書き込みがある時点で萎えちゃうの。
土屋伸之:
そうですね。ネタとして手垢がついちゃってるというか。
塙宣之:
乙武さんの『女体不満足』もネットで書かれてるのを見た瞬間、「やられた」と思った。
土屋伸之:
一億総いじりというかね、そういう時代だから。だから派生するニュースが多すぎて、『清原が焼肉弁当を振る舞う』『それを尾木ママが怒る』『それに加藤沙里が噛みつく』みたいな、その記事を書いてる人はどういう気持ちなんだろうなって(笑)