伊集院光、カニカマの悲哀を語る

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伊集院光、カニカマの悲哀を語るラジオ芸人の小ネタトーク3月30日放送「JUNK伊集院光深夜の馬鹿力」より。
最近、めざましい進歩を見せるカニカマについて伊集院光が絶賛。その悲哀を映画「ブレードランナー」に喩えて語っています。


伊集院光:
最近、気がついたら物凄い勢いで進化してるものってあるじゃんか。
カニカマ凄くない?カニカマの日進月歩ぶり。昔はあくまでカニカマじゃん。何の感じかね。前田敦子よりもキンタローの方見るよねっていう感じかね。違うか。そうだとするとキンタローの方が可愛くなんなきゃダメになってくる(笑)
ハズレのカニよりはもう美味いよね。下手したらだよ、平均のカニでもブレがちょっとあるじゃんか。そのブレの中で言えば超安いカニの大丈夫かっていう位安いカニあるじゃんか。たまに回転寿司で回ってくるカニのお吸い物の中に100円の皿なのにカニ入っちゃってるっていう。お前なんなの!?って思うじゃん。
安いカニのやつよりは、急に駅の前で売っててさ、すげー量でズワイガニ・松葉ガニの感じで5杯で2千円みたいなでっかいのあって、買うと見た目より超軽いっていう、もうすでにそのレベルは超えてるじゃん。
普通のお店で売ってるカニの並みのカニの振れ幅の中で、これ下手したら上位にいんじゃねーのって。
カニカマの中にもグレード競争みたいなのがあって、何の努力もしない安いカニカマあるじゃん。あれはあれで好きなんですよ。カニカマ同士で戦ってる分にはあいつでいいんですけど、もうカニを求めちゃっているやついるじゃん。
それの中で最近俺がハマってるやつが「ニッスイの海からサラダフレーク」。前に座っている渡辺君キョトンとしてますけど、俺は写メ撮ってますから(笑)
その海からサラダフレークがカニカマの中でもほぐれ方かとかカニぽっくって、第一期のカニカマはカニ味のかまぼこなんですよ。第二弾位から同じ細さの1mいかない繊維にはバラけるようになったけど、工業製品って感じの全部同じ繊維なの。
その後、ちょっとカニカマ的なほぐれ方しようと思って、タラバスティック的な太いやつあるじゃん。あれの更に上を行くさけるチーズみたいに裂くんじゃなくて、噛むとズレる感じで繊維にバラバラに分かれるタイプのカニのやつだ。
こうなって来るとこいつは多分アンドロイドで言うところの不気味の谷に入りはじめる。
カニカマにしては美味いってことからカニとの戦いにこいつはもう入ってきてるから、レプリカントの悲しみなんですよ。
「ブレードランナー」ってカニカマを題材にした映画があるんですけど(放送作家爆笑)人間よりもどんどん精巧になっていったアンドロイドっていうものが人間よりも人間らしくなっていった時にもつ悲しみと「人って何なんだ」って事みたいな。
もうそろそろニッスイの海からサラダフレークのレベルになってくると、何パックかに1回不味いがないとヤバいし、あと軽いとか「あ~これちょっとハズレちゃったな」っていうやつがないともはや評価が上がんねーじゃねかと。
パックに書いてある「ズワイガニ3%」っていう、ここに多分人類の何か凄い1歩が。ズワイガニ3%入っちゃうってなると、ニッスイの海からサラダフレークの持ってる悲しみが(ある)。
僕がもしクローンが出来て、僕の体の中に人造的な機械やクローンの臓器の一部が入った時に「俺はなんだ?」っていう、それなんです。その世界に入ってきてるんです(笑)

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