5月11日放送TBSラジオ「伊集院光とらじおと」より。
トランプ大統領がFBI連邦捜査局のコミー長官を電撃解任した事を受け、伊集院光がアメリカドラマにあるようなトカゲの尻尾切りに見えると指摘。本人が暴露本でも書くことになれば更にバタバタするだろうと語った。
伊集院光:
ちょっとこれ凄いなと思うのは、FBIの長官をクビって事ですよね。僕らのイメージだとFBIの長官は選挙の真っ只中の時にトランプ側は無いにしても、トランプさんに有利に働いてたような気がするんですよね。
内山研二:
しますね。
伊集院光:
なんだけど、今度ロシアとちょっとつるんでトランプさん有利に本格的に働いてたんじゃないかみたいな疑惑が出てきて、そしたら何だろ…アメリカドラマ的に言うとね、トカゲの尻尾きりじゃないけど、そんな感じ。しかも、そこをちゃんと話し合って解任したっていうよりは、ご本人テレビで知ったみたいな。
柴田理恵:
えーっ!
内山研二:
そう。
伊集院光:
解任のニュース見て「ドッキリだよね」って、本当に。「冗談でしょ?」って。
柴田理恵:
本当に?
内山研二:
そうです。
伊集院光:
これってどういう事っていうか…
柴田理恵:
それってあんまりよろしくない情報がバレそうになったからって事ですか?
伊集院光:
だとすると、今度この人本書くなりなんなりすると、よろしくないその情報があるとすればですけど、バタバタしそうですよね。
内山研二:
このコミーさんは「ロシア側のサイバー攻撃によって選挙戦の時に民主党のサイバー攻撃を受けたメールが大量に出た」って。そのロシア側と実はトランプさんが関係してるんじゃないかと。「これを捜査してますよ」という事で、議会でも証言をしていたし、実査に司法省に対して「ちょっと調べるんで、お金と人を増やしてください」って言う風に実は頼んでた。実はそういう報道が出ていて、トランプさんが非常に怒って、報道によってはテレビに書類を投げつけるぐらい激怒したっていう。
伊集院光:
ほー
内山研二:
トランプさんは「いや、そんな事じゃないんだ」と。「クリントン氏の問題だけじゃなくて色んな事が積み重なってきて、もはや彼を信頼に頼るような人物じゃないから解任したんだ」って言う言い方をしてるんですけど。解任だけ見るとそういう風に見えてしまうんですよ。
伊集院光:
そうですよねぇ。
内山研二:
大統領は確かにFBIの長官を解任する権限はあります。ただ、やっぱり捜査をするっていう権力を監視する立場の人間を解任するってよのどの事が無い限り無いんですよね。割りと漠然とした理由で解任している。それこそウォーターゲート事件って昔ありましたよね。
柴田理恵:
はいはい。
内山研二:
ニクソン大統領が捜査を指揮する特別検察官を解任してます。それ以来の出来事だっていうのがありますから、野党の民主党なんかは「独立した特別検察官を用意して調べた方がいいんじゃないか」と言い始めてるくらいなんで、これまだまだ波紋は広がると思いますよ。
柴田理恵:
映画の話みたいだもんねぇ。
伊集院光:
なんだかねぇ。