伊集院光、日米首脳会談での安倍総理の高テンションを心配する…「クラスの暴れモンとは上手に距離を取っていったほうがいい」

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伊集院光、日米首脳会談での安倍総理の高テンションを心配する…「クラスの暴れモンとは上手に距離を取っていったほうがいい」ラジオ芸人の小ネタトーク2月13日放送TBSラジオ「伊集院光とらじおと」より。

安倍総理がトランプ大統領との首脳会談で好待遇を受けた事に対して伊集院光が、安倍総理はあまりテンションを上げない方がいいのではないかと指摘。トランプ大統領の強かな戦略に飲まれているのではないかと心配した。

 

伊集院光:
安倍総理が行くことが決まった時、僕はトランプさんが「おう、会ってもいいぞ」って言ったら行くべきだと思うんです。行く以外の選択肢無いじゃないと思ったと行く前にこのコーナーで言ってたんですけど、その時に自分の中で「この話は譲らない」「この話はキチンと聞こう」とか、うまくいくんなら「こっから先は突っ込んでいこう」とかキチンと決めておかないといけないと思いますっていう僕の意見だったんですけど。

中村尚登:
はい。

伊集院光:
終わってみて思うのは、心配してたよりはずっといい結果が出たんだと思うんです。

中村尚登:
これ以上のおもてなしないでしょうっていうぐらいのおもてなしじゃないですか。トランプさんにしてみればね。

伊集院光:
ただ、そうなったらそうなったで、また心配症の僕としては、あんまり安倍さん「上手くいった、上手くいった。トランプ良い奴だ。仲間になった」って、あんまり言わないほうが良いような気がちょっとして。

安田美香:
はい。

伊集院光:
もうちょっとクールに、「あちらさんが喜んでくれてるのも含めて良かったですね」ぐらいのトーンで。もちろんこれをトランプ大統領は見てるでしょうから、そういう反応を見てるでしょうから、これやっぱりね、クラスの暴れもんと上手に距離を取っていきながら、自分がなるべく快適な学校生活を暮らさなきゃっていう生き方をしてきた人間からすると、ここでテンション上げすぎると、周りのクラスのやつからどういうふうに思われるとか、今後トランプ番長が失脚した時や心変わりした時にどう思われるっていうのを考えると、上手に「あざーす」って言いながらも、あんまテンション上げない方がいいんじゃないですかって思う。

中村尚登:
ええ。

伊集院光:
ここで「どうですか、僕上手くやりましたよ。仲良くなりましたよ。大親友になりました」をやり過ぎた時に、周りの反応もそうですけど、トランプ大統領がそれを売りにしちゃったって事は、もうもはや、「こっち側の要求も、あっち側の要求も友達なんだから飲んでもらおう」っていう事が言いやすい順番が来ちゃう事もあんじゃないかな。

中村尚登:
全くそうでしょうね。 トランプさんのやり方上手いなって思うのは、とにかく安倍さんをおだてまくって、にっちもさっちもっていうか、逃れられなくしといて、実際に鍔迫り合いをするような問題っていうのは、経済問題であれば、麻生さんとペンス副大統領との間のところで『経済対話』っていうのをつくりましょうと。

伊集院光:
はい。

中村尚登:
そこでチャンチャンバラバラ始まるわけですよね。二国間で。だけどその上にいる「いや、俺達は仲良しだからそこでキチンとやらせりゃいいでしょ」っていう姿を作っておいて、安倍さんにしてみれば、とにかく防衛とか安全保障の事を考えたら、アメリカ以外頼りになるところはないわけなんで、とにかくそれだけ守ってもらうっていう事さえあれば、自分にとっては成功ていうね。

伊集院光:
うん。

中村尚登:
だからそういう意味では安倍さんからしてみれば「今回は100%俺は成功だ」って思ってるけど、トランプさんにしてみれば「ちゃんとこれだけ餌撒いておいたんだから、言う事聞くだろうな」っていうホントそういうところでしょうね。

伊集院光:
ズルいなって思うのは、トランプ大統領って今後急に真逆の事言った時…トランプだからしょうがないっていうキャラクターがもはや出始めちゃってるし、何も怖くないわけ。あの人はどんなに反対の人が増えようが、自分の支持者さえ固まってれば大丈夫だから、しかもその支持者がかなり強固だから、こっち側は常識的にやらなきゃいけないけど、向こうは何を言おうが「前と違うじゃないですか」…「それがどうしたバカ野郎」っていうキャラクター出来上がっちゃってるから、ここに対して一緒になってテンション上げちゃうと、向こうは前言撤回出来るんだもん。

中村尚登:
だって安倍総理と共同会見やってる時に、「習近平国家主席と前日電話したよ」っていう話をあの場でしたんですよね。しかもそれまで、さんざんアレだけ中国のことを悪口言っといて、「非常に温かい会話でこれからいい関係築けるだろう。それは日本にとっても良いことだよ」っていう…アレッ!さっきまで言ってたことと違うじゃん!って。

安田美香:
そうねー。

中村尚登:
だけどそこを、そういうところをうまく相手の反応を見ながらやっていってるのがトランプさん流っていうやり方なんですよ。

伊集院光:
冷静に強かに、虎視眈々とお願いしたいんですけども、少なくとも安倍総理お帰りになってからのテンションはそういう風には見えてなくて、更に一枚も二枚も上ならば凄いと思いますけども(笑)そこが心配といえば心配ですね。

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