伊集院光、JASRACの音楽教室からの著作権料徴収問題に言及…「世の中の著作権料は波がある。対応出来てない分を急に音楽教室に幅寄せされても困る」

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伊集院光、JASRACの音楽教室からの著作権料徴収問題に言及…「世の中の著作権料は波がある。対応出来てない分を急に音楽教室に幅寄せされても困る」ラジオ芸人の小ネタトーク2月6日放送TBSラジオ『伊集院光とらじおと』より。

JASRACが音楽教室から著作権料を徴収する事に対し業界の猛反対や宇多田ヒカルがコメントした事を受け、伊集院光はお金が足りないなら権利者との契約を変えるべきだと指摘。流行や新しいメディアへの対応が出来てない分を音楽教室に幅寄せするべきではないと語った。

 

伊集院光:
例のJASRACの件なんですけど、これはとてもややこしい。まず宇多田ヒカルさんが「教室や学校で私の曲を使って欲しい」なんて言ったところで、宇多田さんがJASRACとの契約を切らないとJASRACが管理を続けるわけだからお金は払う事になります。

中村尚登:
そういう事です。

伊集院光:
細かい確認取れてないけど、筋肉少女帯の大槻ケンヂさんが自分の著書に自分の作詞作曲してる曲の事を書いて、JASRACに「キチンと申請しないと出せません」って言われたって(笑)そういうもんですか?

中村尚登:
いくら自分のものだと言っても、自分のとこについた著作物に対してはそれを許諾を取って、その代わりそのお金は戻ってくるんですけどね。最終的に。そういうもんなですよ。だから作詞者・作曲者としての人間とそれを利用して物を作る人間とって同じ個人ってあったって別扱いなわけですよ。

伊集院光:
しかも管理にかかるお金は途中で引かれるわけですよね。

中村尚登:
はい。

伊集院光:
でも、元々そういう著作権の中で、法律の中で学校教育とかそれに類するところで営利を目的としないで、音楽を演奏する場合とか楽譜をコピーする場合とかには著作権の範囲外しにしますって言ってる中での音楽教室…

中村尚登:
これが悩ましいとこなんですよ。実はすでにカルチャースクールなんかで楽器教えたりするところからはすでに取ってるんですよ。

伊集院光:
はい。

中村尚登:
だから。大人の教室なら取られて、子供の教室は無料かって、そのあたりの線引きが分かんないんですよね。だからJASRAC側としては当然そんな事もやってるんだから、こちら側の音楽教室としてもいただきますよと。

伊集院光:
これだけCDが全盛期に比べて売れてないからね、JASRAC自体もお金が足りないって事もあるかもしれないですけど、それで今までOKだった人から、しかも権利を持ってる人から反発されるようなものからお金を取ろうっていう解釈するぐらいだったらよっぽどお金が足りないって言うのなら、権利者の人達との契約を変えるべきですよ。

中村尚登:
うん。

伊集院光:
それが本当に自分達が切り詰めても、正しい運営をしてももはや時代が変わっちゃって出来ないって言うんなら、そっちの話でしょうにって思うんですよ。

中村尚登:
実際問題が『今年度の徴収計画』ってあるんですけど、使用権料徴収料の目標って1100億円なんですよ。普通の演奏したりとか放送したりとか言うのはほとんど変わらないんですね。

伊集院光:
はい。

中村尚登:
ところが、オーディオディスク、CDとかですよね。それからビデオ。出版。こういうものがかなり大きくマイナスになってるんですよね。前年度に比べると。だからその代わりにインタラクティブ配信とか、あるいは通信のカラオケとかいうところを上手くやっていかなきゃいけない。だからスマートフォンとかの普及に伴って、紙とか物とかが売れなくなって来てるんで、そちら側にシフトするって事をしないといけない。

伊集院光:
JASRACがいつ出来たか正確な日時は分かりませんけど、ああいうものが出来て、その後に『カラオケ』っていう世の中の無かった大ブームがあって、そこからお金をいっぱい徴収した時があるわけじゃないですか。世の中の著作権料って波があるわけじゃないですか。流行りや新しいメディアが出来たりとかする中で、そこに対応出来てない分を急に音楽教室に幅寄せされても困るなと思うんですよね。

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