８月３日放送TBSラジオ「伊集院光とらじおと」より。
甲子園球場での高校野球の練習で、女子マネージャーがユニフォームを着てグラウンドに立ち運営側から注意を受けた事を受け、伊集院光が「女子だから危ない」というルールは間違ってると前置きをした上で、それでもルールを守らないと公平性に欠けると持論を述べた。
伊集院光：
甲子園の練習でユニフォームを着て練習の補助をしていた大分高校の女子マネージャーが、大会本部から「決まりで駄目ですよ」と止められるっていう…これ、色々物議を醸し出してるんんですけど。
僕はこの件についてはややこしい意見を持ってて、「女子は球場入って手伝っちゃ駄目だ」っていう決まりがあります。しかもその決まりの根拠が「危ないから、怪我するから駄目だ」っていう、これ滅茶苦茶な決まりですよ。こんな決まりは間違ってます。
ただ、間違ってますが、その決まりがある以上、このやり方は違うと思う。出てしまうという。
そういう決まりがある中で、もちろんこの理不尽な決まりは僕の個人的な意見では無くしてしまった方がいいと思う。だって、「女子だから危ない」じゃないんですよ。基本的には。硬球だから誰に当たろうが危ないですよ。
そうすると、はっきり言いますけど、この名門校で野球部にずっと同行してた彼女と俺。草野球今季16打数0安打。この俺（笑）どっちが危ないかって言ったら、俺の方が危ないです。僕は男子ですけど、危ないです。自信を持って言います。この下手さに自信を持ってますから（笑）
って考えるとこのルールの出来方はおかしいと思うんです。もっともっと議論すべきだと思うんです。「このルールを変えましょう」って動きをちゃんとやるべきだ。ましてここの監督や教員が彼女の為にやってあげよう、がんばろうというのは僕は正しい行動だと思うけど、この実際の場所でやってしまって、 監督のコメントが「うっかりしてました」って言うのは、これじゃとてもじゃないけど納得が行かなくて…
こうなった以上、ルールは変えるべきだけど、このやり方は僕はちょっと違うという意見は表明しておきたいなと思うんですよね。
やっぱりスポーツってルールがあってスポーツだから、色んな理不尽なルールがあって、それを変えよういう努力はしたほうがいいけども、このルールで始まってて、じゃ他の学校にそういう子がいなかったかどうかって事は分からなくて。
ルールだからって従って人達がどう思うとか、そこにまた公平・不公平が出てくると思うんですよね。そうするとこのやり方は褒められたやり方じゃないなって思うんですね。
彼女自身は監督から「やっていいよ」って言われてやったわけだから、彼女自身を責めようとは思わないし、しかも青少年なわけだから。僕は指導者がこれについては少し考えないといけないんじゃないかなと思うんですよね。
ただ難しいのは、今、女子の野球部とかも出来てますから、このマネージャー問題は別なんですけどね、女子の野球部もあり、女子の大会もある中でどうするかを含めてなんですけど、ちゃんと野球はこれに関しては早く決めないと、本当に時代遅れな…「女性は危ない」じゃ皆誰一人納得いかないなと思いますね。