爆笑問題、落語を披露したたけしの凄みを語る「古今亭志ん生の持つ凄みに似ていた」

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爆笑問題、落語を披露したたけしの凄みを語る「古今亭志ん生の持つ凄みに似ていた」ラジオ芸人の小ネタトーク2月16日放送「JUNK爆笑問題カーボーイ」より。

所属事務所のライブ『タイタンライブ』20周年のシークレットゲストでビートたけしが出演。『立川梅春』の高座名で落語『人情八百屋』を披露した。その際のたけしの凄みと真剣に取り組んでくれた感謝を語った。

 

太田光:
たけしさん、あれは本当に僕は凄いものを見ました。あの人はやっぱりね、「あぁ志ん生師匠に似てるなぁ」って思いましたね。

田中裕二:
うん。

太田光:
本当に江戸前の貧乏育ちの・・・そういう意味で言うと志ん生師匠の口調の本当に似ているなぁって思いましたね。

田中裕二:
いわゆる人情話で、笑いをとると言うよりも感動的な、そういうお噺だったんですけどね。

太田光:
あの後、もう一回談志師匠の『人情八百屋』を聴いてみたんだけど、全然違うんだよね。たけしさんが作ってる部分ってのが凄くいいよね。

田中裕二:
うん。

太田光:
あれ談志師匠見たらびっくりすると思うよ。ここをこう足したかっていうのが、そういうのが活きてるんですよね。

田中裕二:
でもこの間たけしさんに会って「ありがとうございました。凄く良かったです」って言ったら「途中で一番最後のオチを忘れちゃったんだよ」って。

 太田光:
凄く緊張なさってましたね。

田中裕二:
「オチなんだっけ?」って真っ白になってパニックになったって。あのたけしさんがそうなるって。

太田光:
たけしさんは本来、基本あがり症だと思います。

田中裕二:
あー

太田光:
あの人はネタに対しては物凄いストイックだから。

田中裕二:
割と落語ではオチ、下げっていうのはそんなに重要じゃなかったりする部分もあるかもしれないけど、そこを忘れるってのは無さそうだなって俺は何となく思ってたわけよ。

太田光:
終われないんですよ。そこが無いと。特にあの『人情八百屋』っていうのは、あの下げは完璧に効いてくるんですから。

田中裕二:
だから忘れ無さそうじゃない?途中の台詞でちょっと忘れるのはあるかもしれないけど。 

太田光:
落語をあまり知らない人は「忘れた」とか「聴き取り辛い」って思った人がいたかもしれないけど、あれが落語なんですよ。あれが落語の良さなんですよ。

田中裕二:
うん。

太田光:
志ん生師匠の落語なんて全然聴き取れないですよ。台詞じゃないんですよ、落語って。人間なんですよ。台詞を言ってるんじゃないですよ。たけしさんは。落語の場合。お芝居とも違うから。あれはあそこの棟梁とか八百屋とかの人物をぶつけてるだけですから。

田中裕二:
台詞は重要って事ではないんですね。

太田光:
あの凄み、あったでしょ?たけしさんのあの凄み。あれなんですよ。あれはまさに古今亭志ん生の持ってる感じですよ。聴き取れなくてもそこが味になるんですよ。落語ってそういうものです。深いですよ。

田中裕二:
そうですね。

太田光:
本当に我々のようなもののライブに真剣になっていただくとは思ってなかった。最初に頼んだ時は「来てくれるだけで。あとば僕らで。落語がぐずぐずになったらすぐ袖に居ますし、呼んでください」とまで言ってたんですよ。

田中裕二:
うん。

太田光:
返って今は失礼だったなって思うくらい。でも本格的な事をやっていただいて。

田中裕二:
そうだね。

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