7月21日放送「JUNK爆笑問題カーボーイ」より。
ビードたけしが高校野球100周年記念の特番で、最も印象に残っている高校球児として“王2世”と言われた早稲田実業のアベという選手の名前を挙げたという。その理由と裏に隠されたエピソードをたけし本人から聞いた田中裕二が披露した。
漫才ブームでツービートがブレイクする前の1978年、漫才に行き詰まったたけしはイヤになって仕事をサボり、甲子園大会の東京予選をフラッと見に行ったという。その時行われていたのが早稲田実業と帝京高校との試合だった。
田中裕二:
その試合をたけしさんが見てたら、途中一年生で代打が出てきて。
太田光:
代打アベ?
田中裕二:
そう。それがアベっていう選手で3ランホームラン打ったんだって。その打球が凄いんだって。なんか弾丸ライナーみたいで。たけしさんそれ見てビックリして、これは凄い選手が現れたと
太田光:
王2世なんだよね。
田中裕二:
その試合もしかしたら負けちゃったのかもしれない。甲子園は行けなかったのかもしれないんだけど、来年・再来年はとんでもない事になるなと。
太田光:
凄い事になるなと。
田中裕二:
そう思ってて、次の年に早実にその選手の名前が無い。「へっ!?」ってなって。どうしたんだろうって。何年か後にまた思い出して「どうしたんだ?アベって凄いのがいたろ」って話したら、その1年後、翌年くらいに事故で亡くなってたんだって。
太田光:
えーーー!?
田中裕二:
そのアベさんって選手が。
太田光:
王2世が?
田中裕二:
王2世って言われた。バイクの事故かなんかで。それで凄いガッカリして、そんな話を何かの時にしたら、そしたらその試合、同じ球場に応援団席にいた人がいるんですよ。帝京に。
太田光:
ちょっと待ってください。
田中裕二:
1978年、帝京の応援席で応援してた少年がいるんですよ。
太田光:
石橋貴明・・・
田中裕二:
石橋貴明なんだよ。凄くない?なんかワクワクするね。
太田光:
ほーーー、そう。在校生?
田中裕二:
在校生。野球部で先輩が戦ってるのを。
太田光:
アベさんは直属の先輩だったってこと?
田中裕二:
いや。帝京だから。早実じゃないから。
太田光:
あーそかそか。
田中裕二:
だから貴明さんは帝京の応援で野球部の。だからタカさんも絶対覚えてるはずなんだよ。その早実の。
太田光:
そう。何で知ったわけ?
田中裕二:
だからたけしさんが後にそんな話をしてたら、貴明さんが「俺も知ってます」ってなったんじゃない?
太田光:
それはおもしろいね。
田中裕二:
だからその時の神宮にはさ、たけしさんと貴明さんが全然立場違うんだけどいたわけよ。
太田光:
で、たけしさんはそのホームランを見て「オイラももう一回漫才頑張ろう」って?
田中裕二:
それはあったか分かんないけど。
太田光:
野球ってそういうところあるね。