伊集院、路線バスの旅でのマルシアを絶賛「テレビに憎まれ役みたいな人必要」

スポンサーリンク

伊集院、路線バスの旅でのマルシアを絶賛「テレビに憎まれ役みたいな人必要」ラジオ芸人の小ネタトーク6月22日放送「JUNK伊集院光深夜の馬鹿力」より。

伊集院光が好きな番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の20回記念が放送された。
その回のマドンナ森尾由美がいい人すぎる為、前回放送マドンナのマルシアのキャラが際立つ事に。それを受けて伊集院独自のテレビ論を語った。

伊集院光:

前回、賛否両論ありますがマルシアがとてもいいんですよ。マルシアの何にも知らないまんま、ただ仕事もらっちゃったから来ちゃう感じ(笑)恐らくマルシアは同じ土スペで高速バスのほうで大鶴義丹が出ている事も知らんでしょう(放送作家爆笑)

マルシアふらっと現れて、長く歩くのを聞いてないからカカトのついた靴できちゃうあたり、絶対歩きたくない発言で「マルシアなんだよ!」って感じになりながらもついに三日目の終わりぐらいからかな?自分の子供からのメールで「頑張る」ってなる。

僕の思う好きなテレビ論なんですけど、前も話しかけて上手くまとまんなかった気がするんですけど、テレビに憎まれ役みたいな人必要なんですよ。必要だと僕は思ってて「なんだよ、こいつ!」って思う事こそがテレビに熱中する要素のひとつではあると思うんですよ。

だからテレビに神田うの出てるとか、何こいつ?みたいな人が出てくる事自体を排除したらテレビはつまんなくなると思うんですけど、俺の中で今のテレビの流行りは「そのまま炎上しろ」みたいなのだと思うんですよ。そのまま炎上しちゃえばいいじゃんって。

みんなこっちがそういう役で出してるのわかってますよねぐらいの感じで、俺よりもっと大人な人がまぁまぁそういうスパイスとして出てるみたいな事を納得して、あとはなんだよあいつ!って炎上してる人もいて、それも数字のうちみたいな作り方だと思うんですけど。

俺は出た上で最後ガーンってやられてほしいの。最後ガーンってやられないまでも、何かわかんないけど、改心するみたいな事があったほうがいいんですよ。凹まされるでもいいですね。こっち側の溜飲が下がるところとか、こっち側の納得がいく地点までテレビの中に入ってて欲しいんですよ。

そういう最後まで納得のいくおさまりまであって、途中に「なんかあいつちょっとイラつくよね」っていうのが、俺が自分で何かやるようなものの時には最後にはみんなにちょっと納得いって欲しい。

だから俺の中でマルシアの回いいなと思ったのは、あれだけ路線バスが凄い盛り上がって周りの人もサポートしてくれるようになった中で、どんどん予定調和感が出てくる中でマルシアっていう爆弾は良かったです。最後の最後にマルシアが自分の子供からメールが来て、一番最初にギブアップしたマルシアが頑張るって言い出す時の、その兆しみたいなものをより立てて、これが凄く難しいとこね。そうする台本にするんじゃない?

でもそうなる可能性のあるところは「やっぱり利口ではないのかもしれないけどいい奴」っていうのが難しんですよ。凄くいい人ていうのはそういうところに落ち着くところがあって、そういう兆しを編集でわかりやすく立てるって事は出来ると思うんですよね。

それがヤラセではなくて、立てていこうという事が出来るし、そうすると最後まで見たら「なんかちょっとドラマチックだったな!」って事になると思うんですよ。

それは森尾由美さん凄くいい人だから今回起こらないんですよ。

 

スポンサーリンク